マイクロスコープ何でも辞典

知ってるようでじつは知らない?! マイクロスコープなんでも辞典


Question  テレセントリックレンズとは

Answer

主光線が光軸に対して平行なレンズ、つまり画角が0°になるレンズを「テレセントリックレンズ」といいます。

 
テレセントリックレンズ 通常のレンズ
テレセントリックレンズ 固定焦点レンズ

<テレセントリックレンズの主な特徴>
1. 周囲の歪が少ない。
2. 焦点深度内であれば像の膨張・収縮がない。(計測時の誤差が少ない)
3. レンズ径より小さいものしか観察できない。(レンズが大きくなる。)

各項目を少し詳しくご説明します。

<1. 周囲の歪が少ない>
       
右のサンプルをレンズを変えて観察
視野 60 X 40mm
支柱高さ 60mm
テレセントリックレンズ
   
●テレセントリックレンズで観察  
テレセントリックレンズ テレセントリックレンズで観察
   
●テレセントリックレンズ以外で観察  
テレセントリックレンズ 固定焦点レンズで観察

<2.焦点深度内の像の膨張・収縮がない>
   
●テレセントリックレンズで観察  
テレセントリックレンズ 焦点が完全に一致している点から
±3mmずらして観察
(焦点深度内)
   
   
テレセントリックレンズ 焦点距離 105mm時
(焦点が完全に合っている状態)

対象物の円の直径を測ったものが左写真です。
直径のサイズ、また円の表示(赤色の線)を残したまま焦点距離を変更してみます。
 
テレセントリックレンズで観察 焦点距離 108mm
(焦点が完全にあっている距離からレンズを上に3mm上げた状態)

この状態でも円の表示(赤色の線)と対象物の円にずれがなく、焦点深度内の像の膨張・収縮がないのが分かります。
 
テレセントリックレンズ 焦点距離 102mm
(焦点が完全にあっている距離からレンズを下に3mm下げた状態)

この状態でも円の表示(赤色の線)と対象物の円にずれがなく、焦点深度内の像の膨張・収縮がないのが分かります。
 
●テレセントリックレンズ以外のレンズで観察
CCTVレンズ 焦点距離 104mm
(焦点が完全にあってる状態)

対象物の円の直径を測ったものが左写真です。
直径のサイズ、また円の表示(赤色の線)を残したまま焦点距離を変更してみます。
   
CCTVレンズ 焦点距離 107mm
(焦点が完全にあっている距離からレンズを上に3mm上げた状態)

この状態だと円の表示(赤色の線)と対象物の円にずれがあり、像が収縮しているのが分かります。
   
CCTVレンズ 焦点距離 101mm
(焦点が完全にあっている距離からレンズを下に3mm下げた状態)

この状態だと円の表示(赤色の線)と対象物の円にずれがあり、像が膨張しているのが分かります。

<3.レンズ径より小さいものしか観察できない>
レンズ径より小さなものしか撮影できません。
そのため、レンズが大きくなります。
80mm X 80mm程度のサンプルを観察できるレンズの大きさは、口径150mm程度になります。
左がテレセントリックレンズ、右が同視野のCCTVレンズです。

レンズの大きさの違い

弊社では3種類のテレセントリックレンズをご用意しております。
詳しくはこちらをご覧ください。→ テレセントリックレンズ

テクニカルサポート

何でも辞典topへ戻る    ページトップへ戻る